エイズが発病した女の子:彼女はキリストの生まれ変わりではないのか。
「東京のとある場所でNS嬢をしてました。
今年発病しました。
今風俗してる方考え直してください。せめてNSだけは・・・・」
父親には愛されず、若くして家を出て、男の欲望の為に文字通り体をだめにして、その上負け犬どもにはズタズタにけなされる。それでも、
みんなありがとう
どんな言葉もありがとう
励ましの言葉もありがとう
中傷的な言葉もありがとう
こんな私にメッセージをありがとう
一瞬でも私を思ってくれてありがとう
と、笑顔を絶やさず最後まで生きようとする彼女。
筆者には彼女が、全人類の原罪を背負って十字架に架けられた、キリストに見える。
すべては男の身勝手さだった。父親は出来の良い妹にばかり気が向いて姉にはひどく当たり、欲望の塊である男どもを慰めるべく自分の体をすり減らし、その結果を汚い言葉で侮辱するのも男の身勝手。
それを彼女はすべて受け止めて、「ありがとう」の笑顔だけを残そうとしている。
けれどあなたは、まだ生きなければならない。男女の身勝手な行為が招く結末を知らしめるために。
不幸のどん底に落ちても、そのなかに幸せを見つけられることを伝えるために。
オレは、ただひたすら「なんとかしてあげたい」「助けてあげたい」と切実に思うだけで、「ざまあみろ」という感情は、どんなに自分のなかを探しても、その片鱗すらみつけることができない。むしろ、そのブツブツだらけの体を抱きしめてあげたいと思うよ。
他人の不幸をネタにして飯を食ってる筆者にも、なにかしてあげられることはあるのだろうか。
これをネタにして多くの人へ伝えることだけなのか。